コロナで環境が目まぐるしく変わり、自分を見つめ直す機会も多くなったことと思います。
【後悔しない人生】をおくりたいと思い、その存在を知った6年前からずっと気になっていた「産後ドゥーラ」の養成講座を4月から受講し始めました。
「産後ドゥーラ」についてはシリーズ化して、今後色々な情報をアップしていきます。
「産後ドゥーラ」を知ったきっかけと自身の産後
私が産後ドゥーラの存在を知ったのは、6年ほど前です。
2人目の子供がちょうど産まれたときに発行された女性ファッション誌『VERY』で「産後ドゥーラ」が特集されていたことがきっかけです。
家事手伝いも育児サポートも、子育ても落ち着いたベテランの年配の方が行っているイメージがありませんか?
でも、「VERY」で拝見したのは私たちと同世代でしかもファッショナブルな若い女性ドゥーラでした。
二人目の産後、里帰りしなかった私は祖母(娘のひいおばあちゃん!)に来てもらいサポートしてもらいました。
産後1か月の本当に体がつらい中、家事や掃除をしてもらったり、上の子の保育園の送り迎えをしてもらったり、沐浴を手伝ってもらったり、たくさんおしゃべりしたりと、本当にありがたいサポートでした。
祖母のおかげで楽しく安心して2人目育児に臨むことができたし、「産後うつ」とは無縁で産後を過ごすことができました。
産後のママ全員が私のようなサポートを受けられる恵まれた状況ではないし、辛くしんどい思いをして頑張っているママも沢山います。「産後ドゥーラ」としてママをサポートする事が、産後の辛いママを助けられるんだ!!と「産後ドゥーラ」という仕事を知って衝撃を受けました。
ここで、少しショッキングなデータを共有します。
■令和元年度児童虐待数 194,000人(過去最多)
※厚生労働省
■虐待で死亡した子供は毎年50人超え、うち約半数が0歳・1歳
※厚生労働省
■子供の虐待死の加害者の約半数が母親(実母)
※社会保障審議会児童部会児童虐待等要保護事例の検証に関する専門委員会
■産後ママの10%が「産後うつ」を発症
※WHOの見解をもとに産婦人科医の団体が注意をよびかけ
⇒『コロナ禍で産後うつが2倍以上になっている!』という調査結果もあるようです。
(※2010年10月の筑波大学教授・助産師の調査によると、調査対象約2,100人のうち24%に産後うつの可能性があることがわかった)
産後のサポートがなく辛い時期を乗り越えられなかった、母親自身が心の余裕がなくいっぱいいっぱいで楽しい育児ができなかった、孤独に子育てをして産後うつになってしまったなどがきっかけで、母親が虐待にはしってしまうこともあります。
私は産後・育休中に保育士資格を取得しましたが、勉強する過程で児童虐待への問題意識を持つようになり、児童虐待を減らすために何かできることはないかとも考えていました。産後の心身が不安定な時期〔産褥期(産褥期)〕の母親のサポートやケアをきちんと行う事で、母親の心の安定と産後の体調のスムーズな回復を促し、児童虐待減少に繋がるのではないかという思いも「産後ドゥーラ」を目指そうと思ったきっかけでした。
産後ドゥーラって何をしてくれる人?
「ドゥーラ」とはギリシャ語で「他の女性を支援する、経験豊かな女性」という意味だそうです。
ヘルパーでもベビーシッターとも違う、産後の女性の生活をまるごと受け止めて支えてくれる新たな存在が「産後ドゥーラ」と言えます。
私が講座を受講している<産後ドゥーラ協会>では「母親も、すくすく育つ世の中に。」をミッションにかかげています。
産後の母親の生活をサポートし、母親に寄り添うことで産後の生活の自立をサポートします。
「産後ドゥーラ」としてのサポートのメインは妊娠中~産後1年6か月目まで。
(その前後もオプションによりサポート可能)
具体的なサポート内容は以下で、「母親がゆっくり休めるよう」サポートします。
- 食事作り(産後のママの体に優しいものや、母乳の出をよくするための食事や、離乳食)
- 掃除や片付けなどの家事
- 上の子の送り迎え
- 沐浴などの赤ちゃんのお世話
- 母親の話し相手 など
東京都では「産後ドゥーラ」が行政と共同して、産後に公費で利用できる制度も整っていたり、産後ドゥーラの資格取得へも行政からお金がでたりしているようです。利用者も年々増え、「産後ドゥーラ」の認知&利用が進んでいるようです。
私が住む愛知県ではほとんどドゥーラという言葉を聞きませんし、私が住む市でもまだ産後ドゥーラはいないようです。
今回受講している産後ドゥーラ養成講座に同じ市内(しかも隣町!!)の同期がいるので、市への働きかけも視野に入れて講座での勉強をしたいと思います。
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