持ち株会の出口戦略を考える

株式投資

私が勤める会社は「従業員持株制度」、いわゆる持ち株会」があり、私も2010年より積立しています。

資産形成を行うようになり、自身の資産額や割合を把握する中で、持ち株会の資産に改めて考えるタイミングがありました。

今まで考えた事のなかった、持ち株会の出口戦略について考えます。

「持ち株会」ってなに?

自社の株を従業員が購入・保有できる制度を従業員持株制度」といいます。

この制度では、従業員の給料・賞与から一定額を天引きして、集めた資金で自社株を共同購入します。

自社の株を購入したり、親会社の株を購入したり、取引先が株を購入したり様々な種類があります。

私の会社は運輸系のグループ会社ですので、親会社の株式を「持ち株会」にて購入しています。

「持ち株会」のメリット・デメリット

「持ち株会」を始めるときに、お得だから~とか、社員は絶対加入だから~とか、加入ノルマがあるから~など、あまり理解せず積み立てを始めて方もいるのではないでしょうか。

私もそのうちの一人です。

「持ち株会」ももちろん投資ですので、本来はリスクを考えて投資すべきです。

でも加入時はリスクなんて教えてくれません。ここでいったん、「持ち株会」のメリット・デメリットに触れたいと思います。

メリット

  • 奨励金が支給される(私の勤務先では8%の奨励金が支給)
  • 給与から天引きで、資産形成も楽にできる
  • 購入したい金額で買い付けができる
  • 最低売買単位(通常は1単元100株)を気にしなくてもいい
  • 毎月購入ができるので「ドルコスト平均法(※)」で積み立てができる
  • 「持ち株会」が安定した株主になる
  • 会社の業績があがれば株価も上がる(=従業員が働くモチベーションになる)

デメリット

  • 会社への依存度が高くなる(★)→リスク分散ができない
  • 給料も株式投資先も同じ会社への一括投資になってしまう(★)
  • 売却をするのが手間(個人名義の証券口座を開設し、出庫する必要がある)
  • 最低売買単位保有しないと、自身の口座へ引き出しができない

投資家の中では当たり前の事実ですが、投資をするにあたって「分散投資」は必須です。

今でこそ「持ち株会」は集中投資であるということを身に染みて感じますが、ただ奨励金が出てお得だからという理由で始めてそのまま退職まで何も考えず積み立て続けるというのは、リスクが高いし機会損失にもなりえます。

上記の事を踏まえ、持ち株会に加入している方は一度自身の「持ち株会」について考えてみるといいと思います。

私の「持ち株会」で保有している資産額

私の資産における「持ち株会」資産の割合を確認します。

株式と投資信託の合計資産額  14,870,000

(内訳)

  〔現物株式〕  日本株  9,840,000円  

    (うち「持ち株会」 4,000,000円) ※★  

        米国株  3,500,000円

  〔投資信託〕       1,530,000円

※★持ち株会資産の割合

  ・保有資産(株式+投信) に占める割合27%

  ・保有資産(現物株式)  に占める割合30%

  ・保有資産(現物日本株式)に占める割合40%

2010年から持ち株会へ加入し、もう13年積立しています。

私の職場は8%の奨励金が付加されて買い付けされるため、お得!!という思いだけで初めの3年は毎月50,000円(+奨励金4,000円)の積立を行っていました。

その後結婚して10,000円に減らし、今は3,000円のみ行っています。

当時の株価は1株6,000円~7,000円、アベノミクスの株高を経て1株25,000円まで上昇しました。今はコロナで下落しており、体力のある会社だとは思っていますが、業種的にコロナが回復しないと厳しい状況です。

10年前株価の安い時に沢山購入ができたので、今では含み益もかなりあります。

「持ち株会」の資産は最低売買単位の100株になったら、自身の証券口座へ引き出しが可能です。

私は250株程度保有していますので、200株の引き出しをする事ができます。

引き出しをするのに2~3か月要しますが、いつ売ることを決めてもいいように、引き出しの申請を行う予定です。

<引き出し方法>

  1. 証券会社を作る ※持ち株会ごとに証券会社が違う
  2. 持ち株会に申請する
  3. 自分の口座へ引き出しされる

私の考える持ち株会の出口戦略

投資初心者だったので🔰今まであまり深く考えたことのなかった「持ち株会」。

自分の資産の中での「持ち株会資産」の割合を見てみたら、日本株資産のうち4割を占めていて、かなりの集中投資になっていました。

「持ち株会」の株式への集中投資を受け、自身のポートフォリオの理想を改めて考えなくてはと感じています。

目指すべきゴールがまだぶれがちなので、まずはそのゴールを固め、それに近づけるよう「持ち株会」の出口戦略を考えていきます

ざっくりですが私の投資と「持ち株会」株式のギャップをまとめます。

<私の行いたい投資>

 〇日本株では高配当株や株主優待銘柄を購入

   ⇒持ち株の株式は高配当ではない(配当0.84%)

 〇日本株比率を減らし、米国株比率を増やす(3:7か4:6)

  ⇒割合は検討中。持ち株会を一部売却して米国株へ

   (日本株以上のパフォーマンスが期待できる米国株)

 〇米国株では連続増配の高配当株企業・高配当ETFへ投資

<「持ち株会」について動く事>

 〇引き出し可能な200株を自分の口座へ引き出し

 〇持ち株会社の業績を改めて確認する

   ⇒今後の成長性を見極める

    コロナでの収益構造の変化など、コロナでの業績影響を確認する

 〇売却益が200万~300万程発生し、税金が40~60万程発生予定

   ⇒いつ売却するか、他の資産の売買状況と合わせて検討

を行っていきたいと思います。

まとめ

「出口戦略」にまだ答えは出せそうにありませんが、何をどこから考えていけばいいのか不安だった気持ちがなくなり、とりあえず何か進んでいこうという気持ちになりました。

「出口戦略」に答えが出たら、またブログに綴ります。

(つづく)

コメント

タイトルとURLをコピーしました